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アトピー性皮膚炎

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アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は、慢性的な皮膚の炎症を伴う疾患で、特に小児に多く見られますが、成人にも発症することがあります。遺伝的要素に加え、環境的な要因が影響して発症すると考えられています。主な症状には、強いかゆみを伴う発疹があります。

症状の特徴

皮膚の乾燥

皮膚が乾燥し、粉をふくような状態になります。

かゆみ

強いかゆみが特徴的で、特に夜間に悪化することがあります。

発疹

皮膚に赤い発疹が現れ、炎症が進むとびらんや皮膚の肥厚が見られます。

アトピー性皮膚炎の治療に力を入れています

大阪市・長居の潤皮ふ科の院長は、大阪はびきの医療センターにてアトピー性皮膚炎やアレルギー性疾患への治療を幅広く経験しております。その経験を活かして、アトピー性皮膚炎の患者様お一人おひとりに合わせた治療計画を提案します。

 

患者様の生活習慣や皮膚の状態を詳しく診察し、最適な治療方法を選択します。また、アトピー性皮膚炎に関する生活習慣のアドバイスも行い、症状のコントロールと快適な日常生活の実現を目指します。

 

アトピー性皮膚炎に関するご相談や疑問があれば、どうぞお気軽に潤皮ふ科までお問い合わせください。お一人おひとりに寄り添い、総合的なサポートを提供いたします。

アトピー性皮膚炎の治療方法

アトピー性皮膚炎の治療には、症状の緩和と再発の防止が重要です。主な治療方法として次のようなものがあります。

外用薬

ステロイド軟膏や保湿剤を使用します。

内服薬

必要に応じて抗ヒスタミン薬や免疫調節薬を処方します。

生活習慣の改善

ストレス管理、食生活の改善、適切なスキンケアなどを指導します。

生活習慣の改善の重要性

アトピー性皮膚炎の治療には、日々の生活習慣の見直しが大事です。例えば、刺激の少ない洗剤の使用、衣類の素材選び、定期的なスキンケアが重要です。
生活習慣の改善でわからないことがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

デュピクセント、イブグリースによるアトピー性皮膚炎の治療

はじめに

当院では、中等症以上のアトピー性皮膚炎の患者様に対して、デュピクセント注射による治療を行っておりましたが、2025年8月より新たにイブグリース注射も可能となりました。そこで、それぞれの薬剤の違いについて、紹介させて頂きます。

お薬の効くメカニズムについて

アトピー性皮膚炎では、サイトカインと呼ばれる物質、特に「IL-4」と「IL-13」が皮膚内の炎症を引き起こし、皮膚のバリア機能の低下やかゆみを誘発します。

 

デュピクセントは「IL-4」と「IL-13」の両方を、イブグリースは「IL-13」を抑えることにより、炎症、かゆみ、バリア機能障害といったアトピー性皮膚炎の主要な問題点を改善します。臨床試験では、どちらの薬剤もアトピー性皮膚炎に非常によく効くと評価されています。

注射時の保険要件について

デュピクセント、イブグリースのいずれも、6か月以上継続してステロイド外用薬やプロトピック軟膏を充分量使用しているが良くならない、中等症以上のアトピー性皮膚炎の方が対象となります。なお、注射時の保険要件を満たしているかどうかは、初診時に医師が判断させて頂きますので、お薬手帳か処方内容が詳細に分かる前医からの紹介状を頂けると非常に助かります。投与年齢としては、デュピクセントは生後6か月以上、イブグリースは12歳以上かつ体重40kg以上の方が対象となります。

投与スケジュールについて

デュピクセントは300mgと200mgの注射があり、15歳未満では体重ごとに投与スケジュールが設定されます。また、15歳以上では体重にかかわらず同じ投与方法となります。

 

デュピクセント…15歳未満の場合

・5~15kgの方…初回200mg 1本、2回目以降200mg 1本を4週間ごと

・15~30kgの方…初回300mg 1本、2回目以降300mg 1本を4週間ごと

・30~60kgの方…初回200mg 2本、2回目以降200mg 1本を2週間ごと

・60kg以上の方…初回300mg 2本、2回目以降300mg 1本を2週間ごと

 

デュピクセント…15歳以上の場合

・体重にかかわらず、初回300mg 2本、2回目以降300mg 1本を2週間ごと

 

イブグリースは、12歳以上かつ40kg以上の方で、全て同じ投与方法になります。なお、投与3回目以降で、その時の皮膚症状に応じて2週毎もしくは4週毎で投与間隔を選べるのが、デュピクセントとの大きな違いになります。

・イブグリース…初回250mg 2本、2回目 250mg 2本、3回目以降 250mg 1本を2週毎もしくは4週毎

薬価および自己負担額について

1本当たりの薬価は、デュピクセント300mgが53,659円、200mgが39,549円となります。また、イブグリース250mgは50,782円となります。成人の方で3割負担として比較すると、デュピクセント300mgは16,097円、イブグリース250mgは15,234円となり、若干イブグリースが安くなります。

 

また、月単位で比較した場合、イブグリースで3回目以降に2週毎の投与を継続した場合はデュピクセントと大きな違いは出ないのですが、3回目以降に4週毎の投与を継続した場合はデュピクセント月2本(32,194円/月)に対してイブグリース月1本(15,234円/月)となるため、継続期間が長くなるほどイブグリースの方が安くなります

効果および副作用について

今までの所、デュピクセントとイブグリースの直接的な比較はありませんが、アトピー性皮膚炎に対してはどちらもよく効くとされています。一見、抑えるものが多いデュピクセントの方がよく効きそうに感じますが、アトピー性皮膚炎の皮膚では「IL-13」がメインで働いているとされており、イブグリースも非常に効果は高いです。

 

デュピクセントの強みとしては、アトピー性皮膚炎以外に結節性痒疹、特発性の慢性蕁麻疹、気管支喘息、慢性閉そく性肺疾患、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎で保険適応が通っているため、アトピー性皮膚炎以外のアレルギー性疾患の合併がある場合はこちらを選択した方がよい可能性があります。また、保険要件のため、12歳未満の方、12~14歳かつ体重40kg未満の方は、デュピクセントのみとなります。

 

イブグリースの強みとしては、デュピクセントがやや効きにくい顔面の湿疹に効きやすいとされる事、副作用の1つであるアレルギー性結膜炎が出にくい事が挙げられます。また、注射後に皮膚症状が落ち着いて4週毎の注射となった場合は、デュピクセントと比較して自己負担額がだいぶ抑えられます。さらに、デュピクセントより作用時間が長いため、治療効果がより長時間持続する可能性があります

最後に

様々な側面からデュピクセントとイブグリースを比較してきましたが、いかがでしたでしょうか。潤皮ふ科ではデュピクセントとイブグリースの両方を扱っておりますので、注射をご希望の方は遠慮なくご相談ください。アトピー性皮膚炎でお困りの方の受診を、心よりお待ちしております。

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